10年前の遺言だと、分割が不公平?!

今月7/1に国税庁から令和6年の路線価が発表されました。今年、賢く生前贈与を行おうと思っていた方には待ち遠しかったかもしれません。

ここ10年都市部を中心に地価は上昇を続けていましたが、コロナ禍でいったん下落し(2021年)、そして昨年(2023年)コロナ前レベル以上にV字回復し、今年(2024年)はさらに大都市圏はそこから上昇して過去最高価額になっています。

都内においては商業地以外でも再開発エリアや駅近の住宅地でも1年前より¥数万/㎡上昇しています。となると当然2014年以前に公平に分割するように残した遺言書はすでに公平ではなく、むしろ争いの原因になる可能性も含んでいます。特に遺産の中に占める割合の多い不動産に関しては、4-5年に一度は遺言書を見直して、場合によっては書き直す必要があるのです。

特に公正証書遺言を残しているので、安心なさっている方は要注意です。遺言の定期的な見直し行って下さい。