源泉徴収される場合の3種類の税額表

年末調整確定申告の時期になると必ず「源泉徴収票」が話題になります。会社勤めで1か所からの給与だけという方がほとんどだと思われます。この場合は年末調整をした会社から渡される源泉徴収票は、自動的に「甲欄」で計算された結果になっています。甲欄で計算される為には会社に対して「扶養控除等申告書」を提出している必要があります。これを提出していることで、この会社からの給与がメインの給与(主たる給与)であることを申告しています。

一方最近では副業を認めている会社もあるので、給与が1か所からだけとは限りません。メイン以外でサブの会社からも給与(従たる給与)をもらっている場合、この会社には「扶養控除等申告書」は申告していないので、源泉徴収票は「乙欄」で計算された結果になっています。甲欄と比較すると少し多めで税金が控除されています。

連続して2か月を超えて雇用されていない日雇い賃金の場合「丙欄」が適用されます。日雇いなので雇い主に対して「扶養控除等申告書」は提出する必要はありませんし、その代わり年末調整もしてくれません。

乙欄や丙欄の方が確定申告をすることで、源泉徴収で控除され過ぎた税金が戻ってくることもあります。ただし、まれに徴収不足で納税が発生する場合もありますので、いずれにせよ気になる場合はご自身で予め試算してみるのが良いでしょう。